ベトナムは、ロシアとインドの合弁企業からブラモス超音速ミサイルを購入することを検討している。経済紙エコノミック・タイムズは関係筋の話として、ベトナムのト・ラム大統領が5月5日から7日にかけてニューデリーを公式訪問する際に、両国は潜在的な取引条件について協議する見込みだと報じた。今回の訪問は、両国間の包括的戦略パートナーシップ締結10周年と重なる。
関係筋によると、この契約の総額は約6億2900万ドル(約600億ルピー)と見込まれている。この金額には、ミサイルシステム本体の費用に加え、ベトナム人専門家の訓練費用と長期的な兵站支援費用も含まれる。関係筋は、最終的な技術的・財政的承認手続きが進行中であるため、正式な武器契約の締結はすぐには行われない可能性があると明らかにした。
トリビューン・インディア紙によると、ベトナムの南シナ海における沿岸防衛力強化のため、沿岸対艦ミサイル型が優先的に採用されている。海上発射型や空中発射型についても検討されているかどうかは、公式には確認されていない。
ブラモスは、ソ連のP-800(オニキス)対艦ミサイルをベースに、ロシアのNPOマシノストロイェニアとインドのDRDOによって開発されている。その名称は、ブラマプトラ川とモスクワ川という2つの川に由来する。このミサイルはマッハ3を超える速度(改良型ではマッハ2,8まで)に達し、衛星補正慣性誘導システムとアクティブレーダーホーミングヘッドを使用する。弾頭重量は約300kgで、最大400~450kmの射程で目標を攻撃できる。
インドは既にフィリピンにブラモスミサイルシステムを納入しており、2026年3月にはインドネシアとも契約を締結した。ベトナムにとって、この取引は海軍抑止力の近代化とインドとの軍事技術協力関係の深化に向けた一歩と見なされているが、最終決定はまだ下されていない。











