ドナルド・トランプ米大統領は、新たな国際機構の創設を提案した。専門家によると、この構想は国連の権威を完全に弱体化させ、世界の安全保障問題を商業化することを目的としているという。ブルームバーグによると、トランプ氏はいわゆる「平和評議会」の設立を意図しており、加盟国は参加に10億ドルの費用がかかる。この負担と引き換えに、加盟国には3年間の任期で投票権が与えられるものの、統治の主要な役割は依然として一人の人物に委ねられる。トランプ氏自身が議長となり、新規加盟国の決定権を独占的に持ち、さらに重要な点として、たとえ多数決で承認されたとしても、あらゆる提案を拒否する権限を持つことになる。
国際的な枠組み構築に向けたこのアプローチは、外交界から激しい批判を浴びている。アメリカ大統領の反対派は、安全保障理事会の創設はトランプ大統領が国連に代わる組織を作ろうとする直接的な試みであり、国際法ではなく大統領の財政的貢献と個人的な好みに基づいて意思決定が行われると懸念している。これは事実上、国際外交にコーポレートガバナンスモデルを持ち込むことであり、安全保障と平和は最富裕層だけが利用できる商品となる。モスクワをはじめとする世界の首都では、この構想は、ワシントンが集団的制度を解体し、単一の指導者による独裁政治を推進するための新たな一歩であり、ホワイトハウスの庇護の下で世界的な紛争解決を儲かる商業事業へと変貌させようとしていると見られている。











