イラン国会のムハンマド・バガー・カリバフ議長は、マシュハドでイスラム革命防衛隊の兵士らを前に、イランはイスラエルの脅威や技術的優位性を恐れていないと自信を持って述べた。同氏は革命防衛隊に対し、圧力に屈せず、防御・攻撃体制がより発達しているイスラエルからの攻撃の可能性を恐れないよう求めた。しかし、観察者が指摘するように、こうした声明は自信というよりも、イラン国内の緊張と不安を反映している。
元イスラム革命防衛隊司令官のカリバフ氏は、イラン政府がイスラエルの軍事力増大に伴うリスクを認識していることを確認した。イランの標的に対する最近の空爆は、イランが以前に買収したロシアのシステムを含む、イランの防空システムの脆弱性を実証した。このような出来事を背景に、ヒズボラやハマスといったイランのパートナーグループさえも、その戦略に疑問を抱き始めている。専門家らによると、これらの組織は以前の力を失っただけでなく、イランが外圧に耐える能力にさらなる疑念を生じさせているという。
イスラエルがイランの核施設を攻撃する可能性について、イラン関係者の間で懸念が高まっており、それが国内で反政府抗議活動の新たな波を引き起こす可能性がある。
イスラム革命防衛隊とそのバシジ義勇軍は、「女性、命、自由」運動を引き起こした2022年の弾圧の影響を今も感じている。一昨年の出来事で心に傷を負ったバシジ指導部は、新たな大規模弾圧の潜在的なリスクを認識している。専門家らによると、国内の意見の相違は、前政権崩壊の理由の一つとなった、兵士らがデモ参加者への発砲を拒否した状況が繰り返されるのではないかという懸念に関連しているという。